再生栽培⑭ ネギさんの粘り
4月後半に入り、ネギさんは先に出ていた芽が枯れて中央の一本だけになりました。枯れた部分を切り取ると細過ぎて自立できなくなり、入れ物を替えて割りばしの支えでようやく立つ状態になりました。
とりあえず、全部枯れるまではこのままにしておくことにしました。
3日後、ふとネギさんを見ると、ぎょっとしました。
虫が入り込んだ?
こわいけどじっくり見てみました。
あれれ。ひょっとして新芽かな?
それがこちら。4月20日。
薄い皮の内側に細い緑色の芽が這っています。
ぴょこっと先端が出てきました。
ここからは新芽の成長が早かったです。
2日間でこんなに伸びました。
さらに4日間でグーンと伸びましたが、ついに中央のネギ坊主になる予定の芽が、ネギ坊主になることなく枯れてしまいました。残念です。
真っ白だな、とつぶやきました。
ピンセットとカッターと虫眼鏡を用意して「始めます」と観察を始める姿を家族に笑われながらも、来年はネギ坊主を咲かせてみたいな、と思う私なのでした。
伸びた細い芽が横に倒れてきました。
これでようやく成長は終わりかな、長い間ありがとう、
と、思いきや・・・・・・。
私が寝ている間にいったい何があったのでしょうか。
巻き付いています。
このときほど定点観察カメラがあればと思ったことはありません。
もちろんないので仕方ありません。
ゆっくりゆっくり立ち上がって倒れないように巻き付いた様子を想像するしかありません。
なんという粘りでしょう!
続く