2~3年、続けていること。
思いついたことのだいたいは3週間ほどで飽きてしまう私ですが、ここ2,3年続けていることがあります。それは、夜の歯磨き中に足の運動をすることです。なぜ始めたか。それはある日「歯磨き中は手は一生懸命動いているのに、足は何もしていないな」と思ったからです。
まず、アキレス腱を伸ばすことから始めました。歯磨き中なので、声に出して数を数えられないので、頭の中で1、2、3、4と唱えます。
ここで問題が起きました。
頭の中の号令に合わせて、歯ブラシを持っている右手が連動してリズムをとってしまうのです。
1と数える間に手が上下に2回動きます。
1拍の間にカスタネットを2回たたくようなものです。
これが続くのです。
イメージ図を描いてみました。
もしかして、10代のころ学校で長い間担当していた小太鼓のリズムが神経回路と筋肉の記憶に強く刻まれているのでしょうか。これで30まで数えてアキレス腱を伸ばしても歯磨きがなかなか進みません。そこで、1拍4回にしてみました。今度は1拍に入りきらないので、い~ち、と1拍の長さを伸ばさないといけません。今度はアキレス腱を伸ばし過ぎです。最終的に1拍3回で落ち着きました。
やりづらさを感じながらも毎日続けていると、いつの間にか頭の号令に手が連動せず朝の歯磨きのリズムで動いていることに気づきました。気づいたときはおそらく数か月経っていたと思います。気づいたのが遅いだけでもっと早くに連動はなくなっていたかもしれません。
次に左手で歯磨きをしてみました。
しっかり連動しました。
右手は連動せずに動く新しい回路ができたようですが、左手は別だったのです。右利きの私は左手で磨くことだけでも大変なのでうまく磨けません。そこで、最初の少しだけ左手で、残りはしっかり右手で磨くことにしました。そして左手でも頭の号令に連動することなく上手に磨けるようになりました。右手よりも時間は倍以上かかりましたが新しい回路の完成です。
ここまで行くと、手と足がそれぞれに動いてくれるので運動のバリエーションを増やしました。お風呂上りの髪を乾かしている間にアキレス腱、太ももの裏伸ばし。続いて歯磨き中に骨盤回し、スクワット等々。
これを1年以上続けていましたが、ある日、検診で私の骨密度が前年に引き続き低いことがわかりました。どうしようと思っていたら、骨密度を上げるために「かかとで歩くといい」と言っているテレビ番組を見ました。そうだ、歯磨き中の運動をこれに変更しよう!ついでにふくらはぎも鍛えよう!と思いました。
まず、かかとを上下する運動を始めました。かかとは床に完全に着地せず寸前で止めます。初めは10回が限度でした。そして歯磨きで使っていないほうの手を洗面所にある洗濯機にのせてバランスをとっていました。それが40回までできるようになったころ、手を洗濯機からはずしてみました。10数回でしんどくなりました。手をちょっと乗せていただけなのに大きな違いです。それからまた続けて今では40回できるようになりました。右手で歯を磨いて左手は腰に当てようがぶらんと下げようがどちらでもできます。
かかと歩きのほうですが、初めは30秒が限界でした。それが今では2分間できるようになりました。
継続は力なりです。
これらの運動を始めてから、車で移動が多い私がたまに長距離を歩いても以前より足が疲れにくくなりました。
そして、今年の骨密度の数字がよくなりました。詳しくはわかりませんが、昨年の紙に書いてあった「75% 80%」の数字が今年は「86% 86%」になっていました。食生活では納豆や牛乳をとるようにしていますが、それはもっと前から意識していることなので、1年ほど続けているかかと歩きが私の場合は効果があったように感じます。
アキレス腱伸ばしなどのストレッチだけをしていたころはやらない日も多くありましたが、ストレッチ後の運動を取り入れてからはできる回数が増えることが嬉しくて続けることができました。
そして、何もせず洗面所の鏡に向かって歯磨きをしていると「やらない自分」がそこに見えます。そして「やっぱり今日もやろう」という気になります。これが続けられた一番の要因かもしれません。
もちろん、疲れがひどくてやらない日もたまにありますよ。
そんなときは床に座り込んで歯磨きをしています。
こんな日は立って髪を乾かすのもしんどくて座ってドライヤーをかけているほどです。
この「ながら運動」に100%は求めていないのです。
そして、朝の歯磨き中にながら運動はしません。腰が弱いので、朝から運動をするときは細心の注意が必要です。顔を洗うために前屈みになるときも怖いくらいなので、起きてすぐの運動はもっと怖いのです。無理はせず、夜だけ続けようと思います。
終わり。